銀次のブログ

日々の何気ない思考を書き連ねる

24時間テレビ愛が地球をぶっ壊す🖕

感動ポルノと揶揄されて久しいこのクソ番組が、いまだ続いてたことに驚いている。寄付金着服、インチキマラソン、障害と難病使ってお涙頂戴、一般人に募金させて芸能人には出演料を出す俗物中の俗物。

こんな低俗なクソ番組見てるの、筋金入りのバカだけでしょう。

わたしが24時間テレビを最後に見たのは、モーニング娘がトップアイドルだった頃で、番組内で「I WISH」って曲を歌ってた。あの曲、今聴いてもめっちゃ良いよね。モー娘。の人気絶頂時、

  • おかずが気に入らないという理由でスタッフに弁当投げつけ
  • 控室に灰皿がなかったからスタッフに中身入りの缶コーヒー投げつけ
  • ヘアメイクさんにタバコ買いに行かせて気に食わなかったから灰皿投げつけ

と、てめえ人様にどんだけ物投げつけたら気が済むんだよの後藤真希を筆頭に、


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芸能界に染まりきった薄汚い少女達の曲とは到底思えない爽やかさが「I WISH」にはある。

主要メンバーの後年の凋落ぶりを知ったうえで当時の映像を振り返ると、クソ番組なんか見るより余程感慨に浸れるし、栄枯盛衰の教訓になる。おだてられて調子に乗り、ふんぞり返った傲慢人間の末路。否、芸能人、著名人、権威性、そんなものを崇拝してた我々大衆も含め、まさに人類全体の低レベルな精神性を表したような叙事詩がそこにある。

ま、そんな話はどうでもよくて、20年近く前、わたしがコンビニでバイトしてたときの話をしよう。

 

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当時、コンビニで売られてる雑誌は立ち読みし放題だった。

ある日のバイト中、20代半ばくらいの、パッと見で違和感を覚える風体の男が雑誌を立ち読みしてた。小柄、チャンキー、自分で切ったみたいな変な短髪で、さっきからずっとブツブツ独り言を喋ってる。

何じゃコイツ……。男を横目に床を掃いてると、突然「ビシャッ!!」って音が店内に響いた。驚いて見ると、さっきの男が週刊誌の袋綴じ(ミニエロ本)を千切って、ズボンのポケットにねじ込んでいた。

wtf!?

おまッ、大胆な犯行にも程あるやろ。わたしは唖然としながら「お客さんなにしてるんですか!」と声をかけた。すると男は、表情と所作は焦ってるのに、妙に緩慢な動きで逃げようとした。慌てて男の手首を掴むわたし。逃げようともがく男。ガタイの割に男の力はそれほど強くない。

「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

急にデカい声でごめんなさいを連呼する男。瞬間、わたしは彼に知的障害があることを理解した。

「もうしません!ごめんなさい!」

連呼しながら体は逃げようともがいてる。声を聞きつけた店長が事務所からでてきて、男の腕をつかんだ。両腕をつかまれ、逃げられないと観念したのか、男は静かになった。

事務所の中で住所、電話番号、名前を聞き、店長が家族に連絡した。今から親が迎えに来るらしい。男の家はさほど遠くないのに、30分以上待った。かなり待ったあと、男と同じような、チャンキーで小柄な両親がやってきた。父親は事務所に入るなり突然怒鳴った。

「お前はなんべん言うたらわかるんや!」

若く見えたが男は35歳だった。35歳の男が、6歳の子供のような喋り方で、うつむいたまま「ごめんなさい」とつぶやいた。障害ゆえに、彼は何度も同じようなことをしてきたんだと察しがつく。

怒りの収まらない父親は「お前はほんまに!」そう言いながらいきなり息子の胸を殴った。拳で思い切り殴りつけた鈍い音した。「なんべん言うたらお前は!」父親は狂ったようにボコボコに息子を殴った。

ドス!ドス!ドス!と、鈍い音が響く。息子は「ごめんなさい!もうしません!」そう叫びながら無抵抗のまま殴られ続けた。母親はやめてと泣き叫んだが、その声は届かない。わたしと店長が間に入って、殴るのを止めた。

店長に羽交い締めにされた父親は肩でぜえぜえ息をしながら、

「お前なんか死ね!もううんざりや!頼むから死んでくれ!」

そう叫んだ。母親はもうやめてと言いながら、ただ泣いてるだけだった。

落ち着いた父親に話を聞くと、やはり彼は、別の店で何度も同じことを繰り返してきたらしい。どれだけ言い聞かせてもやめないんだとか。しかも、盗もうとするのが女性のヌードが写った袋綴じ。

今になって思えば、親が買ってあげないから盗むしかなかったのかな、とも思う。

 

明日につづくw