初っ端に書いとくけど、これは夢の話です。単なる夢の話なのに何故わざわざブログに書こうかと思ったのか。それは――
この夢のラストがあまりにも衝撃だったから…。
ってことで、書いてくw
季節は夏。場所は香川県。わたしは小旅行を兼ねて山に登っていた。見慣れた神社や家屋を抜け、ちょっとした小道を歩いていると、一人の女が現れた。それが橋本環奈ちゃんだった。一瞬ただのソックリさんかなと思ったけど、どこをどう見てもレベチの美貌なので、本人に間違いなかった。わたしは思わず声をかけた。
「あの、橋本環奈さんですよね?」
「はい」
「なんでこんなところにいるんですか?」
「うん……まぁ、ちょっと……」
訳アリの雰囲気。理由は言いたくないようだが、笑顔で答えてくれた。わたしと環奈ちゃんはすぐに意気投合し、山をおりて町へ向かった。散歩がてら歩いていると、環奈ちゃんがお腹が空いたというので、近くにあった洒落たレストランに入った。
平静を装いながらも、内心ミーハーが爆発していたわたしは、一緒に写真撮ってくんねえかな、とか、すぐにでも友達にラインを送りたいのをずっと我慢していた。とにかく彼女は愛想がよく、気さくで笑顔を絶やさない。めちゃくちゃ感じの良い人だった。
そんなこんなんで、運ばれた料理を食べていると、高校生くらいの少年が突然声をかけてきた。この少年もまた、驚くほど精悍で美しい容姿をしていた。どうやら環奈ちゃんと彼は幼馴染のようで、二人だけに通じるアイコンタクトを交わし、彼は環奈ちゃんが何故ここにいるのか理解したようだった。
ああ、なんか知らん、やっぱ訳アリなんだな。そう思いながらふと環奈ちゃんを見ると、彼女の瞳いっぱいに涙がたまっていて、今にも泣きだしそうな顔をしていた。そして不思議なことに、環奈ちゃんの容姿がどんどん幼くなっていく。出来のいいCGみたいに、20歳くらいから10歳くらいの少女にシームレスに変化していった。
涙はついに頬を伝う。10歳の環奈ちゃんもとてつもない美しさで、泣いてる姿もなんだか現実感のない、嘘みたいな可愛さだなと思いながら、わたしは席を立った。あとは少年に任せればいい。そんな気分だった。
会計だけ済ませて店を出ると、わたしは即座にラインで友達にメッセ―ジを送った。「橋本環奈ちゃんと一緒に飯食ってきたwww」
阿保みたいなライン。即座に友達から電話がかかってくる。スマフォの通話ボタンを押したわたしは、なぜか小学生の頃に住んでいたボロアパートのベランダに立っていた。
わたしたち家族は2階建ての2階に住んでいて、2DKだったのでベランダも結構広く、田舎なので見通しもよかった。そんなベランダで、ケタケタ笑いながら、意気揚々と環奈ちゃんとのことを話していたその時、
地震が起こった
地面が小刻みに震えだし、どこからともなく地鳴りが轟く。地震だ!と思った瞬間、建物がガタガタと揺れだした。体感的には震度4くらい。慌ててベランダの手すりにつかまって外を見ると、アパートの周囲が完全に海になっていた。遠くにいくつかの島が見える。その島に生えてる木がすごい勢いで震えているのが見えた。揺れはどんどん大きくなり、海面の波がサーっと引いたとき、遥か先に巨大津波が見えた。嘘みたいに巨大な津波だった。うわっ、津波が来る!そう思ったときには、すでに津波は目前に迫っていた。
一瞬で到達した波は2階のベランダに立っているわたしの胸の高さまであった。波の勢いで窓に叩きつけられたわたしは、動くこともできずに激流を受け続けた。そのとき、1階に住んでたら死んでた。いや、もうこれで死ぬんだ。あっけないもんだ。そうだ、橋本環奈ちゃんは大丈夫だろうか。ああ、2025年7月に巨大津波が起こるとかどっかのババアが言ってたけど、予言が当たったのか……。と、思ったところで目が覚めた。
この夢でわたしが感じたのは、人が死ぬとき、思ったほどの恐怖はないんじゃないかってこと。もちろん夢だから言えるのかもしれない。夢の中の津波は青だったけど、実際の津波は破壊したものを飲み込んだ土石流みたいな色をしてるもんねえ。
しかし、あのレベルの津波だともはやほとんどの人は助からないと思う。だからこそ、死の恐怖を克服しなければならないんじゃないかと。ほとんどの生物に共通する死の恐怖こそが、集合意識になってこの世界に作用してるんじゃないかと。否、ま、おあとがよろしいようで笑