今朝、通勤途中にあるゴミ置き場で一羽のカラスを見かけた。周囲にはゴミが散乱し、町の景観が著しく損なわれている。ゴミを漁っていたカラスは、紫外線領域まで知覚できる優れた眼でわたしを一瞥すると、ふわっと浮き上がり、口に何か咥えたまま駐輪場の屋根に飛び移った。
「お前は確か、犬や猫より知能が高いんだっけ。人間で言うと3歳児レベル。人間の3歳って、まあまあ言葉喋るよな。お前、今どんなこと考えてんだよ」
わたしは心の中で呟きながら、彼の咥えている物に注目した。どうやらウインナーらしい。カラスは屋根で静止したまま、人間の5倍ある視力でわたしを観察している。
カラスは人間にとってゴミを荒らす嫌な鳥だけど、カラスからすれば、ただ探し当てた餌を食ってるだけなんだよな。生存本能に従って生きてるだけで害獣扱いされたんじゃあ、お前らもたまったもんじゃねえな。「まあ、ゆっくり食事を楽しみなよ」カラスにちょっとした同情心を抱きながら、わたしはその場をあとにした。
ごくありふれた日常の中にも、こんな些細な発見がある。立場や視点が変わることで見えてくる物事の多面性。種族が違うカラスと人間でこれなんだから、対人関係で軋轢が生まれるのも至極当然。わかりきったことなのに、いつも忘れてしまう。わたしは残された人生の中で、主観による勘違いや失敗をあと何回繰り返すのだろう。いい加減そんなモノから解脱したいけど、天竺までの道のりはまだまだ遠い……笑
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「仕事で東京に行くから、久々に会おう」
一昨日、古い友人から突然連絡があった。前回会ったのが6年くらい前だから、本当に久しぶりだ。20歳から26歳の6年間じゃ、さして見た目に変化はないけど、36歳から42歳の6年間じゃあ、かなり違ってくる。ハゲも進行するし筋肉も落ちる。肌も衰えシワも増える。彼はわたしより6歳くらい若かったはずだから、ギリギリ老け込む前だろうか。にしても、突然会えることになって本当に嬉しい。この機会を逃したら、次はもうないかもしれないから。
奇遇なことに、先々月は実姉に7年ぶりに再会した。それも、向こうからわざわざ東京に来てくれたのだ。こうなってくると、嫌でも42歳死亡説が頭をよぎる。人生最後の年だから、神様がサービスで実姉や旧友に会わせてくれてるんじゃないかと笑
出会って別れてすれ違って
ほんと、人生ってばそれの繰り返しに過ぎないんだなあ笑
おあとがよろしくないけど書き疲れたのでこれでw